2007年01月17日

RESTとWeb2.0の本当の関係

下記資料の「ビジョン(p.2)」に引用しましたが:
http://www.metadata.co.jp/PDFs/MetadataIncWeb2forEnterprise.pdf
Web2.0関連の要素技術にとって、REST (REresentational State Transfer)
アーキテクチャ・スタイルというのは確かに「(あるレイヤーで)
極力遵守すべき」重要な設計思想ではあります。

しかし、REST準拠というだけでは、【決して】2.0にはならない、という
のが我々の発想。

識者が語るように、アーキテクチャ・スタイルというのは制約事項の
ある種のまとまり(束)であり、それ自体が発想や方向性、新たな
御利益を与えるものではありません。たとえば、http1.2 (?) が
どうあっては【ならないか】をある程度語ることはできるでしょう。

しかし、こうこうこれだけの要件を満たせばWeb2.0 (に相応しい
メジャー・ヴァージョンアップだ)ということまでは教えてくれない
のです。

では、どうしたら良いか。
我々は以下のように考えます。

・Web1.0が爆発的に広く、深く受け入れられた事例を踏襲する意味で、
 RESTは極力守りましょう(かといってWeb上のリソースや状態をStrict
 なものだけに限定せず!)。逸脱しかかった一部の標準の類には
 補正も必要かもしれません。

●その上で、2.0にふさわしい、大きな構造的拡張を実証評価(草の
 根も大事だけどトップダウンにやるべきテーマもあるはず)。
 その一部、筋の良いものを、Webのオープン・スタンダード群
 として再定義すべし。


大きな構造的拡張の例が、洗練された時系列構造であり、この他、
広い意味での「場所」(論理的な場所、たとえば組織構造も可)
だったり、他のリソースとの連携の仕組みだったりするのでは
ないでしょうか。

KMとの関係については、下記に書いてまいりたいと思います:

http://bm.h2o-lp.co.jp/modules/wordpress/

初出2006.01.17 (C)メタデータ株式会社 文責:野村直之
posted by Web2.0 at 15:16| Comment(591) | TrackBack(1) | 日記